雪ダルマ式借金
返しても返しても借金が減らない、という話はよく聞きますよね。
これは一体どうしてなのでしょうか?
自転車操業の場合
まず、簡単に計算するために借金は一回200万、利息は10%としましょう。
200万の借り入れをして、利息が20万ですから合計で220万を返済しなくてはなりいけませんね。
雪だるま(自転車操業)の場合、この借り入れを返済するために、別の会社から220万借りて返済する事になります。
そうすると、利息分10%が追加され、242万返済しなくてはならなくなるのです。
1回目返済 | 200万+20万(利息10%)=220万円 |
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2回目返済 | 220万+22万円(利息10%)=242万円 |
3回目返済 | 242万+24.2万円(利息10%)=266.2万円 |
これを10回繰り返すといくらになるでしょう。
なんと10回目には約520万返済しなくてはならなくなります。
利息制限法では借り入れ金額によって10万円未満は20%、10万円以上100万円未満は18%、100万円以上は15%という上限金利が定められています。
是非自分の借金の額に会わせて金利を計算してみて下さい。
簡単にいうと、これが借金が雪だるま式に増える原理です。
リボ払いの場合
何回払いという分割払いだと、年々元本は減少しますが、リボ払い形式の場合は元本は減らないと考えて良いでしょう。
10万円の買い物をして、リボ払いで月々1,000円づつ払ったとしましょう。
利息制限法では借り入れ金額によって10万円未満は20%です。
1年で2万円の利息が付くのに対し、あなたが1年に払った額はたったの12,000円です。
これではいつまでたっても元金は減りません。
リボ払いの金利のマジックに惑わされない、これが借金を返済するためには必要です。
住宅ローンの場合
住宅ローンで使用される元利金等方式では、返済開始後の一定期間は「利息のみを支払って元本は全然減らない」のが普通です。
これに対抗する為には、なるべく早いうちに50万、100万単位で繰上げ返済を行う必要があります。
1回につき事務手数料は取られますが、金利が減って、支払い年数も短くなるか、支払い年数はそのままで、一ヶ月の支払い金額が安くする事が出来ます。