任意売却はメリットデメリット両方を知って決断しよう!
任意売却
念願のマイホームを所持している人は、毎月ローンの返済を行っていることでしょう。30年、あるいは35年のローンはとても長い返済となりますが、完済すればマイホームは完全に自分の物になります。
しかし、そんな住宅ローンが支払えない状況になってしまったらどうなるでしょうか?
余裕で返済出来ると考えていたローンですが、リストラや病気によって仕事が無くなれば支払いは困難になるでしょう。
住宅ローンの支払いが滞ると銀行は勧告書を送って来ます。
そして最終的には自宅を競売に掛けられてしまい、家から強制的に立ち退きを迫られてしまいます。
法律を武器に行動する相手に情で訴えかけても何も変わりません。
そこで考えたいのが任意売却です。
銀行が競売にかけるよりも遥かに良い選択肢となるので、その仕組みを理解しましょう。
任意売却とは、自分自身で自宅を売却して現金化する方法です。
銀行が法律を武器に自宅を競売にかけると、市場価格よりも遥かに低い金額で売却されてしまいます。
ですが、任意売却であれば市場価格に近い金額で売却が行えるのです。
例えば住宅ローンが1000万残っているとしましょう。
銀行に競売に掛けられると、自宅が300万でしか売れない恐れがありますが、任意売却であれば800万から1200万で売れる可能性があるのです。
住宅ローンを放置していると何も良いことがありません。
任意売却のメリットとデメリット
任意売却のメリットは自宅を市場価格に近い金額で売却出来ることです。
競売では市場価格を無視するような低額で売却されるので、多額の住宅ローンだけが残ってしまうのです。状況によっては給料の差し押さえなども行われるので、なるべく住宅ローンは残さないようにするべきです。
任意売却が行えれば住宅ローンが残らないように金額を調整できるので極めて高いメリットになります。
他のメリットとして、引っ越し時期等を自分達で決められる点があります。
競売で売却された自宅は買った相手から退居時期を突き付けられるのです。
予定を無視していきなり引っ越しを迫られるので、任意売却にする方がずっと良いでしょう。
裁判所が介入すると立退きの日程等をすべて決められてしまい、急かされるように追い出されます。
慣れ親しんだ自宅とお別れする時間も無いので精神的なダメージを受けるでしょう。
しかし、任意売却であればゆっくりとタイミングを選べるので次のステップへ進みやすくなります。
任意売却のデメリットですが、利用するのに住宅ローンを滞納していなければなりません。使いたい瞬間に利用出来るものでは無いので覚えておきましょう。
住宅ローンの滞納をすると信用機関に登録されてブラックリストに記載されてしまいます。5年前後はローンが組めなくなるので一定のデメリットになるでしょう。
任意売却後の借金はどうなるのか?
任意売却すれば市場価格で自宅を売却出来るので、残りのローンを完済する可能性があります。
しかし、場合によっては任意売却をしてもローンが残る恐れがあるでしょう。
こうしたケースでは残ったローンを一括返済するのが原則となります。
一括返済が難しい時は分割払いになりますが、これは銀行との交渉になります。
支払いがままならない状況では、任意整理や自己破産などの債務整理も検討されます。
任意売却後にどうなるかは自宅がいくらで売れるかに掛かっているのです。
任意売却に掛かる費用
はっきりとは決まっていませんが、成果報酬として数十万円が必要になると考えておきましょう。
というのも、任意売却は担当する不動産会社によって報酬設定がバラバラだからです。
自宅の売却が決まった際に、売却金額の一部を不動産会社が手数料としてもらう仕組みになっています。
相談料を請求する不動産会社もあるので、事前に料金について確認しておくと良いです。
費用の相場は数十万程度ですが、基本的には自宅の売却が成立するまで支払いは無いと考えて良いでしょう。