未公開株式投資は投資詐欺の典型
悪質商法に利用されやすいのが株です。
株式というのは、保有していることによって会社の業績が上がり、会社の価値が高く評価されれば株式証券の価値も上がることになります。
投資を目的とした金融商品としては定番ですね。
まだ上場されていない株式をこれから上場されたときに、確実に値上がりすると称して購入を持ち掛けるのが未公開株式投資商法です。
- 株式投資の特徴
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国内外問わず無数の銘柄によって構成されている
大手企業なら名前の聞いたことのある銘柄も多いでしょうが、中小企業や零細企業の銘柄となってくると、聞いたこともない新興企業の銘柄もたくさんあるでしょう。
株式投資というのは、企業を応援して会社を育てることでもあるので、株式を購入するときに夢を抱きやすいといっていいでしょう。
- 未公開株の特徴
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まだ株式市場に上場されていない株であること
ターゲットがその危険性について知ることをシャットアウトします。
「来年こちらの株は上場されるので確実に値上がりします。」「あなただけにご紹介しますが、こちらの未公開株は大変有望なので必ず儲かります。」といったように電話や訪問などで投資家に近づきます。
こういった未公開株式を売りつけようとする業者というのは、上述の手口で投資家をだまし入金させ、実際に株券を購入させることもありますが、入金したあとに連絡が途絶えて株式自体も買う事ができなかったということもあります。
このような詐欺的商法にかかりやすいのは、一般的に高齢者だといわれています。
情報が少なく無知なところにつけこんで「確実に儲かる」話を持ち掛けてくる業者は、まず疑っておいた方がいいでしょう。
そもそもこういった未公開株投資を持ち掛けてくる業者というのは、証券業無登録業者である場合が多く、法律的にグレーな部分があります。
また手口としては、業者が未公開株の購入を持ち掛けて投資家に接触したあと、半信半疑の投資家に対して別業者が「○○社の未公開株をお持ちではありませんか?○○円で購入させていただきたいのですが…。」と偶然を装って別の人間が電話などでコンタクトを取ります。
投資家はあっさりとだまされて、「自分は知らなかったけれど、あの未公開株の注目度は本当に高い。」と思いこみ、自ら未公開株を購入するために業者に連絡を取ってしまいます。
実際の事例としては、「アース製薬未公開株事件」や「大塚製薬未公開株事件」などが挙げられます。
他にもリクルート株やあおぞら銀行の株などが事例としてあります。